「CBDオイルのよくある質問」に「2)産業大麻由来のCBDオイルが高価なのはなぜ?」と題する項目を書いたのは2014年11月でした。4年半後の現在、状況は大きく変化しています。
海外ではCBDだけではなく、大麻そのものの規制緩和が進み、すでに大きな産業に成長しています。CBD製品を製造するメーカーもとても増えています。CBD市場の拡大に伴い、海外では安価なCBD製品も増えています。以前あさやけが扱っていたメーカーも値下げを繰り返しています。
一方で、原料の出所が不明で、残留農薬や鉛などが検出されるCBD製品もあり、市場に出回っているCBD製品には品質にばらつきがあるようです。
日本でもCBD製品を販売する業者はとても増えました。2013年にはあさやけだけだったのですが、この6年でとても多くの参入がありました。なかには比較的安価に販売しているところもあるようですが、一方で驚くような高額で販売しているところもあります。CBD製品は、原料となるヘンプの品質とCBDの含有量がキーポイントで、高額なCBD製品が必ずしも高品質だとは限りません。
海外でCBD製品のマーケットが拡大を続ける背景には、原料となる産業大麻の生産が世界的に増加している現実があります。原料の産業大麻の生産を自社や契約農場で管理しているメーカーもありますが、中には他国から輸入した安い原料を使用しているメーカーもあるようです。
また、そのような出所不明の原料から製造したCBDエキスを、CBD製品の原料として販売する業者や、そのような原料で製造した製品を「自社ブランド」として販売する業者も増えています。あさやけもそのような「あさやけブランド」として販売してはどうかという提案を多数の海外の業者から受けています。ですが、あさやけは、原料の出所や製造工程が確認できるメーカーと直接契約し、そのような製品のみをメーカーの定価で日本の消費者に提供することにしています。ラベルだけオリジナルにしても自社製品とは呼べないでしょうし、しっかりしたメーカーの製品をそのメーカーのものとして販売するほうが良いと考えるからです。
海外と比べると日本でのCBD製品の価格は高止まりしているように見受けられます。それは何より、CBD製品の原料となる産業大麻の生産が、日本では無意味に厳しく規制されていることに由来するだろうと思われます。
[2019.04.18 記]