メールや電話で「CBDは○○に効きますか?」といった質問を頂くことがよくあります。しかしCBDは現在のところ日本では医薬品ではなく、CBD製品を販売する者が特定の疾患に効果があるなどと説明することができません。CBDについて解説している日本語のサイトもいくつかあるので、そのようなサイトを紹介したりしています。ただ、あたかもCBDについて詳しい知識を持っているかのような書き方で、事実ではないことを書いているサイトも散見され、まだまだ日本社会ではCBDについての正しい知識が普及しているとはとても言えない状況です。
本書の著者は、看護師として25年以上のキャリアを持ち、医療従事者としての立場から、CBDの医療効果について化学的な研究結果や実践的な内容までを綴っています。
また、本書にはCBDについての基礎知識だけでなく、大麻(マリファナ)や産業素材としてのヘンプについての概括的な説明までが書かれているので、CBDを足がかりに大麻という植物についての知識と理解を深めることにも役立ちます。
とても勉強になりました。CBDについて知りたい方にぜひ読んで頂きたい一冊です。
CBDのすべて
――健康とウェルビーイングのための医療大麻ガイド
アイリーン・コニェツニー/ローレン・ウィルソン 著 三木直子 訳
四六判並製 328頁
定価:本体2300円+税
978-4-7949-7159-3 C0047 〔2019年12月〕