ニューヨークの音が聴こえる: NYで大麻が合法化されたけど-大江千里 Newsweek 2023年1月31日号
大江千里さん、2012年からニューヨークに在住していて、ニューヨークは2021年に嗜好用大麻を合法化した。
この彼のエッセイから得られる視点はふたつ。
ひとつは、例えば大麻が東京で合法化されたとしても、街の風景には全然変わりはないんだろうなということ。
ひとびとははしゃぎすぎず、どうなるわけでもなく、大江さんのことばを借りれば、やがてそれはオリーブオイルを買うような感覚になっていく。
ただ、ニューヨーク州知事は年間売り上げ13億ドル(ん、1700憶円くらい)と2万人の雇用を見込んでいるのだけどね。
もうひとつは、果たして、日本の法律は日本人を世界の果てまで追っかけていくべきなのだろうかってこと。
大江さんは、一応、かな、日本では禁止だし、海外に暮らす日本人もやれば罪に問われる可能性もあると言ってるけど、果たしてそうなのか、そうなんですか?
郷に入れば郷に従えでなくて?
だって、日本では車は左側通行だからって、アメリカでそれをやればぶつかるわけだし、やっぱ、その国ではその国の法律で生きればいいのでは。
むしろ、今号の特集、中国の海外警察のように海外に住む本国人まで取り締まるため、海外に警察や裁判所をアンダーグランドに作ったりすることって、まともなハッピーかあ?
誰かが言ってたけど、人間賢くなればなるほど、法律は少なくなるんだって。
何を食べればいいか、何をすればいいか、何をしないかなんて、自分で決めて生きていけばいいんだよ。
法律は車の動き、銃の規制など、最低限、社会がまわるルールだけでいいんだよ。
あるいは、自由でハッピーになること自体に反対はしてないのかなぁ。
別の記事にあったように、日本は西欧社会などに比べるとまだまだ武家支配時代の権威主義の殻を背負っているのかも。
お上が定めた法をやぶるとはけしからん、それが海外だろうと関係ないってわけ。
by サル・パラダイス