相川さん(難治性疼痛)のCBD継続体験記(2)

事故の後遺症で医療用麻薬を使用している相川さん。あさやけが相川さんにモニターとしてCBDオイルの提供を始めてから1年が過ぎました。相川さんの寄稿を掲載します。


あさやけ 白坂様へ

お世話になっております。相川です。
朝晩は冷え込む季節になって参りましたがいかがお過ごしですか?
CBDオイルのモニターを賜り、無償提供を受けて1年に際し、駄文ではありますが、一読いただけたら幸いです。

さて月日の経つのは早いもので、白坂さんからCBDオイルのモニターのお話しを頂いたのが去年の11月13日でした。この1年、無償提供によるCBDオイルの使用により、外傷から負ってしまった難治性疼痛、また痛み管理の医療用麻薬による強い副作用、それらによる精神面の落ち込み不安など、多岐に渡ってCBDオイルが著効してくれたと個人的に実感しております。

初めてCBD製品と出会い使い始めたのが2014年です。それは私の障害と疼痛の憎悪した年でもあります。
初めての使用ではCBDオイルの経口摂取でした。それまで記憶にある薬やサプリなどとは異なる感覚がありました。当初はCBDもなにも、麻に対しての知識はゼロ。故に今のような自分自身が麻への理解が無く、CBDオイルって法に触れないのだろうか?正直思った次第です。今になって思えば笑い話しではありますが、私達がCBDオイルを買って使えるに、生産者さんが居られて、輸入通関をしてくださる方が居て、合法のお墨付きのある製品を扱ってくださる方々のおかげであることは間違いないでしょう。これにも感謝に尽きません。

CBDオイル等の摂取を継続するにあたり、金銭面が正直重くのしかかったのも事実でした。痛みの治療を受けるに、注射1回でも、内容により1回が1万円を超えることもあり、また痛みに使う医療用麻薬が非常に高額で、通院して治療と薬のある時には会計で約8万円の請求額は重荷です。

疼痛また障害を持った身体で前職は廃業に追い込まれ、症状の辛さと同時に、仕事が物理的に不可能になった折の対応にも非常に泣かされたこと…これは誰にも言ったことはありません。
※急病、不慮の事故負傷などを終えば、自身が行うべき全ての事柄が滞ってしまう。そこに説明や対応など責任を求められるのが世の常と身を持って味わいました。

仕事ができなくなれば生活に直結影響します。治療して治る見込みや目処の立つものであれば、一時的でも何らか援助なり借金なり出来たと思いますが、症状の悪化した2014年には麻痺と痛みが醜く重なり、気持ちはおろか現実的に何もかもが絶望的でした。
 
弱り目に祟り目じゃありませんが、痛みの治療を集中して受けている折りに、大火傷を負ってしまったり、原因不明も身体全体の乾燥状態から口腔疾患を負ってしまい、非常にコンディション悪いながらも手術を受けるなど、自身が乗り越えなければどうにもならないような事をこれら含めて5件ほどの疾患と負傷が重なりましたが、そんな時にも傍らには
CBD製品を必ず買っては確保していました。
 
確かに自身に合っているものではあるが、必要量を使おうとすれば、それこそ生活が破綻してしまうだろう事も現実でした。
時には売れるものは処分してでもCBD製品を買っていた時期があります。

なぜそこまでしたのか?
健康保険で受けられる医療の中で、ある程度、何れかでも症状の軽快が見られればもしかしたら特段にCBD製品を必要とは思わなかったのかもしれません。
 
ざっくり言いますと、痛みが非常に辛く、痛みの無い日はこの8年あまり1日も無く、そうした中で医療用麻薬に理解ある医師に巡り会えた事は良かったのですが、痛みは容易に薬や麻酔だけで抑えられない現実を味わい、また痛みに関する薬による鎮痛の引き換えの副作用を背負うはめになりました。薬で起きる副作用をまた別の薬で対処するという悪い積み重ねは、痛みや麻痺とは別の病的な悪いものを日々味わうことになったのです。
痛みの新薬もほぼ全て処方された上で使いましたが、効果の有ったものは医療用麻薬以外にはありませんでした。

副作用を受容するという前提で、鎮痛に麻薬を使うこと…これほど厳しいものとは思っていませんでした。鎮痛を始めてから間もなく、便秘~腸閉塞が起こりました。3度程救急搬送されて病院で摘便対応してもらい、その後そのまま帰されました。
 
これは痛みに麻薬を使う患者さんのほぼ全てに現れるのだそうです。決定的なことが食事の際に美味しくないとか味がわからなくなり、摂食障害に至った事でした。便通のコントロールがとにかく困難で、しかし便通の滞る薬を使わねばならないという悪循環。食べられない日々はつい最近まで続いておりました。当然に何も食べなければ確実に最悪の結果になっていたかもしれません。ここでCBDが活躍してくれました。徐々にではありますが、食べる→出す→空腹感へとCBDのチカラが助けてくれました。漢方薬などで多少の空腹感の起きる薬はあると聞き、それも試しましたが効果に至らず。特に意識もなしにCBDオイルを摂取している最中に、経口~舌下~飲み込んだ際にお腹がゴロゴロと動く事を感じました。腸に良いとされる一般的な事はほぼ全て試しましたが、通常であれば酷い下痢を起こすような事までするも効果ゼロ。

こんな状況にCBDが効いた事で、これを書いている今があることは間違いありません。
消化器の腸は「第2の脳」と言われますが、私が経験した消化器症状はまさにその言葉通りだったと思います。
 
CBDにかかわらず、どんなものにも言えるかと思いますが、適材適所・適度な量・使用頻度などを見つけるのは正直苦労しました。今言えるのは、日本では医療には麻はおろかCBDも何ら用いられていない事から、相談する相手がおらず、自身で使っては症状に照らし合わせ、またデメリットはどうだろうかと同時に気をつけました。CBDオイル服用後に高濃度CBDや多くの量を摂取した際に、お腹が健康な方及びお腹が普段ゆるい方では、軽い腹痛とか下痢症状に繋がってしまうのではとも思いました。下剤でもコントロールできなかったものが私には解決へのヒントになってくれたCBD。必要な量を見つけ、必要な効能を得る事は、私のような病人には一つのリハビリ的な日々にも成ってくれたと思います。

長くなりましたが、今回はCBDオイルについての直接の事は割愛させていただきました。
いまだ日本ではダメゼッタイが唱えられており残念でなりません。
 
一つの成分だろうカンナビジオール(合法)という CBD成分だけでも私のように大変に救われる者も居るのです。しかし法律を言う立場の方々は、大麻は悪だと仰られており、私はあさやけの白坂さんからCBDを使う機会を与えられた身として、麻に含まれるCBD以外の成分にも期待感を持っております。期待を掛けることもタブーなのでしょうか。
 
日本人的な同調なのかは知りませんが、法律でも認められているCBDオイルでも、未だ理解に至らない方も多い事に、現段階少子高齢化社会が起きている中で、良いお薬があるから大麻など無用論を医師などの言葉として耳にすることもありますが、治療や処方を否定するものではありませんが、副作用無しにして効能を得る感覚は私的もCBD以外には見当たりません。すると前述同様、全草大麻を難治性の病で苦しんでいる人等認めてもらいたい!どなたも苦痛はこりごりなはずです。長寿国と言われる日本ですが、病的なまま長生きすること、また医薬品による効能以外の副作用や悪影響を思うと、大麻に含まれる成分がQOL向上の為にと生かされる日が来る事を願ってやみません。

私は大麻の経験はありません。恐らくは経験するきっかけが無かったからに過ぎないと思っております。逆に大変な病気である癌の痛みに使われる医療用麻薬については、毎日毎日当然のように使用しており、おそらくは少なくない量になっております。時折減量できるかと医師には報告しつつ断薬をと試しておりますが、薬が切れますと抑制ブレーキが外れたかのように、激痛が襲ってくるばかりか、自律神経の狂いと言われる症状に苦しんでいる現況です。

最後にこの1年あまり、それまで以上の量を無償提供していただいた上で使用出来、色々な発見や心身全体を見渡せば、この上ない恩恵に預かれたことを含めて感謝致します。

白坂さんのお住まいの地域は東京近郊に比べて寒くないですか?
現在の外の気温は東京近郊でも8度。
冬に向けてコロナやインフルエンザも危惧されますが、くれぐれもお身体優先で元気でいてくださいね。生意気言いますが、今回は身を持って「身体は資本」を味わった者として。

ありがとうございました。
乱筆乱文、また誤字あるかもしれませんがご容赦くださいませ。

2021年11月13日
相川より


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